堺泉酒造の千利休 44年ぶりの復活

堺泉酒造「利休蔵」

堺泉酒造「利休蔵」

大阪府堺市はかつては酒造りの盛んなところでした。

が、工業地帯化などで水が悪くなり、堺の酒蔵は次々と移転したり廃業したりで、なくなってしまいました。灘に移った堺の酒蔵も、阪神淡路大震災で壊滅してしまって堺の酒蔵は滅亡してしまいました。

しかし平成27年、なんと44年ぶりに堺東の繁華街に堺泉酒造「利休蔵」という酒蔵が復活したのであります。

以前この話を聴いて、堺東の高島屋で千利休を買い求めようとしたのですが、生産量が少なくて入ってこないとの返事。

が、人づてに、蔵元で買えるという情報を得て、蔵元を尋ねてみました。(高島屋から徒歩5分。笑

堺泉酒造「利休蔵」はこんなところ

堺泉酒造「利休蔵」

高校生の頃からしょっちゅう通っていた道です。かつて料亭だったお店が酒蔵に変わっておりました。

ぜんぜん酒屋の雰囲気も、酒蔵の雰囲気もないので、普通に歩いていたら気が付かないかも。

お店側も普段売っていないのか、「ここで千利休は買えますか?」ときくと、しばらくポカンとしておられました。

まあ、買えるということで、千利休のにごり酒を買い求めさせていただきました。2300円。

千利休のにごり酒はこんなお酒

堺泉酒造「利休蔵」

お酒を包んでくれたビニール袋が泉勇之介商店だったのですけど、聞くところによると、免許の関係で泉勇之介商店という会社を灘から移してきて、堺泉酒造にしたそうです。

堺に酒蔵を復活させた立役者が、西條裕三さんという方で、この方、うちの奥さんも大好きな天野酒、西條合資会社の社長でした。

脳出血で倒れ酒造りから退いたものの、復帰したのち、堺に酒造りを復活させたいと思って尽力なさったのだとか。

あとでネットでしらべたら顔写真がありまして、お店で応対してくれたおじいさんが、まさにその方だったのです。

営業時間は10:00から17:00.土日祝はお休みです。

千利休の米は播州山田錦、水はなんと、水道水。

かつて大阪の水道水なんて、まずくて飲めたものではなかったですが、最近は水質改善されてペットボトルで売られているくらいです。

金剛山系の湧き水にもひけをとらないそうで、これでいける!となったそうですよ。

ただ、開口神社の井戸水という情報もあって、どちらかよくわかりませんが。

お味の方はやや甘口。冷やして飲むのがGOODです。スイスイといくらでも飲めるいい酒でした。

アクセス

南海高野線 堺東駅から5分ほど、車でのアクセスの際は界隈のコインパーキングを利用します。

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