ぐるぐる模様のぐい呑 利き酒猪口

利き猪口グラス

利き猪口グラスと言うのを土産にといただきました。各種酒類はもちろん大好きですが酒器好きな私には実に嬉しい手土産です。

この猪口の底にあるぐるぐる模様は、見覚えのある方は多いのではないでしょうか。

利き酒猪口

利き酒猪口

日本酒を飲む人なら、居酒屋などに行けばよく目にするのがこのお猪口、家にあるのは2勺(しゃく)と8勺のサイズです。

ちなみに、1勺は約18mlで大さじ一杯(15ml)よりも少し多い程度です。

一番大きなサイズは一合入る利き酒猪口もあります。

蛇の目模様の利き酒用の猪口

ぐるぐる模様と言うのは、正式には「蛇の目」と呼び、文字通り蛇の目を模した模様ということです。

なので、「ぐるぐる模様のぐい呑 利き酒猪口」というのは私の勝手な呼び名で、正式には「蛇の目模様の利き酒用の猪口」が正しい呼び方の様です。

用途は文字通りと言う話で、日本酒の利き酒をする際に使用し、蛇の目の模様の白い部分で日本酒の「透明度」を見て、青い部分で日本酒の光沢をチェックするのです。

日本酒は、全部が無色透明なワケではなく、濁りがあったり銘柄によってそれぞれです。

大阪天満大酒会 利き酒猪口

こちら、この画像では分かりづらいかも知れませんが、注がれた猪口には日本酒が注がれていて、色の違いなどが判るのでは無いかと思います。

この猪口は大坂で行われる「大阪天満大酒会」と言う大坂の酒蔵が一同に集まるイベントで配布される利き酒用の猪口で、これは蛇の目ではなくてスマイルマークがデザインされている面白いアイデアの逸品だと思います。

伊根満開

画像は極端な例ですが、こんな色の日本酒もあります。丹後半島の向井酒造の伊根満開。古代米を使った赤い色の珍しい日本酒です。

蛇の目には、古くから信じに関わる日本酒を蛇の目を使って清めるという魔除けとしての意味もあるとのことですが、蛇の目を採用したのは明治44年、第一回の全国新酒鑑評会が始まりだそうです。

本利き猪口と呑み利き猪口

利き酒猪口にも二つの種類があることはあまり知られていません。

本利き猪口は、底の蛇の目を釉薬の上から書いてあり、色も鮮明です。縁も薄く作って口当たりが良く、実際に日本酒を作る現場などで使われるプロの道具です。

呑み利き猪口は蛇の目を書いてから釉薬をかけて焼いてあり縁も厚い、いわゆる普段遣いの量産品です。

本利きが一合サイズなのに対して、呑み利き猪口は様々な容量があって我々が居酒屋で手にする蛇の目猪口は間違いなく呑み利きの方です。

比較の画像があればわかり易いかと思いますんで、いずれ用意しますね。

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